パーサヴィアランス: ミッションの全貌をリアルタイム3Dで
2021年2月18日
2021年2月18日のパーサヴィアランスのミッションを体験。地球から火星までの実際の航跡を追い、ジェゼロ・クレーターへの着陸までをリアルタイム3Dで再現します。
2020年7月30日。
フロリダのケープカナベラル。アトラスVが再び火星へ発とうとしている。
積むのは1トンの探査車パーサヴィアランスと、1.8キロのヘリコプター。
任務は、かつての火星の生命の痕跡を探すこと。
計画の総費用は27億ドル。
火星が届く距離に来るのは26か月に一度。2020年の窓は2週間後に閉じる。
離昇。530トンが射点を離れる。キュリオシティから9年。
すべては3.6トンのため。探査車と保護カプセル、火星へ運ぶ上段だ。
4本の固体補助ロケットは燃え尽き、高度48キロで切り離される。
フェアリングが開き、探査車を地表まで守るカプセルが現れる。
第1段が分離。セントール上段が7分間点火する。
エンジン停止。時速2万8千キロの軌道で33分間待機する。
狙うのは火星ではなく、7か月後に火星がいる場所だ。
地球はすでに時速10万7千キロで太陽を回り、探査機も一緒に動いている。
火星の軌道に届くには、あと時速1万4千キロ加えればいい。
上段は軌道上の正しい地点に着くまで、再点火を待つ。
セントールが8分間再点火する。火星への出発だ。
時速4万1千キロでエンジン停止。地球はもう引き止められない。
パーサヴィアランスがセントールから分離し、単独で進む。
火星はまだ小さな赤い円盤。距離は18万5千キロ。
キュリオシティと同じく、プルトニウム塊の熱から電気を得る。
機上の実験装置が、火星の大気から酸素をつくる。
腹の下にはインジェニュイティ。火星初の飛行に挑む。
43本の試料管を積む。将来の地球帰還に向け岩石を採取する。
目標はジェゼロ。かつて湖を湛えた直径45キロのクレーターだ。
川が流れ込み三角州を築いた。探すのに最良の場所だ。
火星の重力に引かれ、時速1万キロで落ちながら加速していく。
ここから地球まで、電波は11分かかる。
地球が突入を知るころには、7分前にすべて決着している。
巡航ステージを切り離す。残るのはカプセルと耐熱シールドだけ。
時速1万9千キロで大気圏突入。停止までの猶予は7分。
シールドの前で圧縮された空気が1300度のプラズマになる。
カプセルは自ら操縦し、7キロ×6キロの楕円を狙う。
パラシュート開傘、時速1550キロ。速度ではなく距離で開く。
シールドが外れ、カメラが地形と搭載地図を照合して着地点を選ぶ。
探査車と降下ステージがカプセルを離れ、8基のエンジンを点火する。
キュリオシティと同じく、探査車は3本のケーブルで吊り下ろされる。
2021年2月18日、オクタビア・E・バトラー着陸地点に接地。
2か月後、インジェニュイティが離陸。他の天体で初の動力飛行だ。
機上のMOXIEは、火星の二酸化炭素から酸素をつくった。
2024年、三角州の岩に生物学者を悩ませる斑点が見つかる。
今も走り続け、試料管を積んだままクレーターの縁を登っている。